「Knight’s NY diaries」カテゴリーアーカイブ

ニューヨーク日記

CD “L’Anémone” in good shape 「アネモーヌの乙女」販路拡大

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Es incredible en esta situación, pero tiene buena circulación la venta de mi ultimo CD album “L’Anémone.”
El titulo francés, sin Yupanqui…
Aunque era tremendamente una aventurera, estoy finalmente contento con mi “fe.”

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It’s unbelievable though, my current CD album “L’Anémone” CD is in good shape on its circulation.
French title, No Yupanqui etc. etc….
Although it was truly an adventure work, I’m happy with my “faith” finally.

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この状況下にあって信じがたいことだが、最も新しいCDアルバムが、米アマゾンを中心に販路を拡げている。

フランス語のタイトル、ユパンキなしのラインナップという冒険作は、もちろん信念に基づいて制作したアルバムだったが、発売後すぐにドイツで5スター評価を受け、アマゾンが全世界に販路を拡大した前作に比べて勢いがなく、もしかしたらこれは自分の奢りだったかと反省していた。

北南米を中心に確実に注文が増えていると思われるこの流れは、とてもありがたいことだ。

このCDは、フランス語タイトルのギター組曲で幕を開け、ブルースのスライドバーを使った、ジョニー・ウインターへのオマージュ曲で終わる、確かにカテゴラライズしにくいアルバムではあるが、自分のギターの音は、他の作品のどれよりもよいと信じている。

自分の良いと信じることが人に理解されず、やむなく妥協せざるを得ないことも人生にはあるが、やはり僕のようなミュージシャンは、信念を取ってしまったらもうそれで終わりだ。

少なくとも自分は、ミニマムの妥協で生きていられることを、天に感謝しなければならないだろう。

Atahualpa Yupanqui Guitar Solo for Jiro Hamada (1935-2021) 濱田滋郎さんに捧げるユパンキ・ギターの名曲

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La versión homenajeada de ‘Huajra,’ dedicada a Jiro Hamada, uno de los más grandes yupanquianos en el mundo.
Jiro tradujo ‘Cerro Bayo‘ al idioma japonés en 1964. Sin duda, era un más verdadero amigo de Atahualpa Yupanqui en Japón.

An homage version of ‘Huajra,’ dedicated to Jiro Hamada, one of the biggest ‘Yupanquiano’ in the world.
Jiro translated ‘Cerro Bayo‘ onto Japanese language in 1964. Surely he was Atahualpa Yupanqui’s best friend in Japan.

先日、惜しくも他界された濱田滋郎さんに対し、感謝を込めて制作した、ユパンキの名ギターソロ曲「ウアラ(熟れたトウモロコシの踊り)」をフィーチュアしたオマージュビデオ。

冒頭のスペイン語の部分には、濱田さんが生前、誰よりももユパンキの芸術を愛し、1964年には、ユパンキの名著「インディオの道(原題:セロ・バージョ)」の日本語翻訳を行うなど、疑うことなく、日本におけるユパンキの最大の友人であったことを記している。

濱田滋郎さんとは、もう随分前だが、一度、濱田さんから依頼を受け、ご自身で担当されていたフォルクローレのリズムについてのレクチャーにおける実演を行ったことがある。
場所は、確か東京郊外の市民センターのようなところだったと思うが、濱田さんはそのあと、わざわざ僕を連れて、新宿の老舗とんかつ屋さんでご馳走してくださった。
本当に純粋な、そして優しい方だった。

僕はこの時、濱田さんがアンデスの先住民たちのリズムについて解説された際、この「ウアラ」をプレイした記憶がある。

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世の中には、バッハについて話せる人がいる。
そしてもちろん、ユパンキについて話せる人も、そしてヴィラ=ロボスについて話せる人もいる。

しかし、これらの人々について、深いレベルで同時に語り合える人というと、そうはいない。

濱田滋郎さんと鈴木巌先生は、僕にとって数少ないその人だったが、すでにおふたりとも、この世を去ってしまわれた。

En Manhattan, después de un año 1年ぶりのマンハッタンと”ワクチン投与”

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Vengo a Manhattan para una reunión de mi trabajo, después de un año.
¡Fue verdaderamente un día bellísimo!

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Visiting Manhattan after one year (!) to participate a meeting for my work.
It was truly a beautiful day!

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ある会合のため、実に1年ぶりに(!)マンハッタンへ。

最高の春日和だったので、ミーティングのあとは、以前から来てみたかった、チェルシー地区のハイライン(空中遊歩道)で一服。

もちろんまだ平常時には程遠いが、それでもだいぶ街に活気が戻ってきた気がする。

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¡Completamente vacunado!

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Fully vaccinated!

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COVID-19 ワクチン第二回目投与、無事終了!

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“Muerto de Amor (Dead from Love) de García Lorca, “Una fiesta de Avant-Garde” 幻想と前衛の祝宴「愛の死」

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Muerto de Amor (Romancero Gitano)
Introducción y tres movimientos

Musica creada e interpretada por Shiro Otake

El Poema por Federico García Lorca
Las pinturas de Julio Romero de Torres
La caligrafia japonesa de Masako Inkyo.

Para mi, es un matrimonio de la caligrafia japonesa, la cultura andaluza, y la guitarra Iberoamericana.

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‘Dead from Love (Gypsy Ballads)’
Introduction and three movements

Music created and performed by Shiro Otake

Poem by Federico García Lorca
Paintings by Julio Romero de Torres
Japanese calligraphy by Masako Inkyo

To me, its’s a marriage of the Japanese calligraphy, the Andalusian culture, and the ‘Iberoamericana’ guitar.

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ソレダー・モントーヤ(黒い哀しみのロマンセ)」とともに、僕が心酔するロルカの傑作詩集「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」のなかの名篇「愛の死」に霊感を受けた18分の大作組曲(序奏および三楽章)。

絵画は、アンダルシア、コルドバ生まれの大画家、フリオ・ロメロ・デ・トーレス
そして今回、効果的に動画に使用させていただいたのは、ニューヨーク在住の書道家・院京昌子さんによる美しい「書」の世界。

昌子さんとは、2017年の国連コンサートを通して知り合ったが、その芸術同様、ご本人もたいへん素敵な方で、ステージではスラリとした長身にドレス、そして素足というスタイルでライヴ・パフォーマンスを行う。
日本の書道家というよりは、ロルカ的な、どちらかというと暗く眩い光を僕は彼女に感じて、このところずっと親しくさせていただいている。

2019年の東京公演のポスターの素晴らしい題字は、彼女の筆によるものだ。

今回の動画の世界を実際のライヴで表現するには、僕自身まだまだ研究が必要だが、きっとそのうち斬新なアイディアが出ると信じている。
今年12月8日、この「愛の死」を、ソプラノ歌手を加え、レクイエムに書き直して行う初演パフォーマンスは、今後、さらに舞踊、書、ロックシンガーを加えてクリエイトしたい、僕自身のキュビズムの世界への第一歩になるだろう。

下記写真は、院京昌子さんと、ニューヨーク・メトロポリタン美術館にて。

‘Muerto de amor (Dead from love) ~Requiem~’ almost done ! 12/8/21初演「愛の死 ~レクイエム~」完成間近!

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Junto a la brisa muy agradable, trabajando con ‘Muerto de amor ~Requiem~,’ mi primera obra para una ‘soprano,’ que estrenaremos en la sala mayor de Yamaha Hall Tokio el 8 de diciembre de este año.

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With the nice gentle spring breeze, working on ‘Muerto de amor (Dead from love) ~Requiem~,’ my first composition for the soprano singer, which we are going to premier at Yamaha Hall Tokyo on the 8th of December, 2021.

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ニューヨーク郊外の、心地よい春のそよ風とともに、今年12月8日、東京銀座ヤマハホールで初演予定の、初のソプラノのための作品「愛の死 ~レクイエム~」作曲爆進中!