3/17/23 Tokyo Opera City 2023年3月17日「ユパンキに捧げる」東京オペラシティ公演決定

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Hemos oficialmente confirmado representar ‘La tierra donde canta el viento ~Homenaje a Atahualpa Yupanqui~‘ en la sala de recital en Tokyo Opera City, uno de los mejores teatros clásicos el viernes, 17 de marzo, 2023.

We have officially confirmed our special homage concert dedicated to Atahualpa Yupanqui at Tokyo Opera City, one of the finest venues for classic music on Friday, March 17th, 2023.

このところ、ブエノスアイレスで収録されたものをはじめとする、多くのラテンアメリカの国々でのインタビュー動画を公開してきた。

そして僕はそれらのなかで、「ユパンキの音楽は本当に偉大で、誰もそこに到達したり凌いだりすることはできない。だから僕は、彼の音楽を土台にした融合を作りたいんだ」ということを繰り返し発言している。

しかし、それは今、偉大なる南米の巨匠から、その存在があまりに大きいがゆえに、ある種どこかで逃げていたことによるものだったという気がする。

そんななか、来春3月17日金曜日の夜、東京オペラシティ・リサイタルホールにおいて、「風が歌う地 ~アタウアルパ・ユパンキへのオマージュ~(仮題)」を開催することが決定した。

これはきっと、僕がこれからの10年をかけて、ユパンキの弟子でもなければ継承者でもない、「真のユパンキ自身になるための誓い」を皆様の前で音楽をもってたてる、とても重要なコンサートとなるだろう。そしてさらに、現在の自分は、「ユパンキに到達し、そして凌ぐギター曲」の創作に全情熱を傾ける決意でいる。

プログラムは、第一部に、自分にとってかけがえのないユパンキ作品を披露し、そして後半第二部で、巨匠の魂が反映されていると信じる、ここ二年以内に創った、最も新しいオリジナルギター作品数曲をプレイ予定。

どうぞいまからご予定ください!

El ‘Yupanquiano’ en America Latina アルゼンチン以外の中南米諸国におけるインタビューおよび、ユパンキの名曲演奏

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Una entrevista radial en vivo en Asunción, Paraguay.

A live radio interview in Asuncion, Paraguay.

ブエノスアイレスにおける、「映像メディア」と「ラジオ生出演」二本のインタビュー・ビデオをご紹介したが、今回は、本国アルゼンチン以外のラテンアメリカでオンエアされたものを、日本語字幕つきでお楽しみください。

ひとつめは、パラグアイの首都、アスンシオンにおけるFMラジオ生出演の際、現地のスタッフが、オンエア中の僕の背後から撮影したもので、リスナーは、実際はこの音声だけをライヴで聴いている。

パーソナリティーは、パラグアイに長く暮らし、この「ミュージシャンたちの家」と呼ばれる人気番組を、実に23年間にわたって担当しているブラジル出身の男性。

放送のなかでも後のほうで話しているが、朝8時半に、ニューヨークからブエノスアイレス経由で空港に到着し、ホテルでさっとシャワーを浴びると、11時にはもうラジオ局入り、そして番組終了後はすぐに、現地の人々との交流会というタイトスケジュールだったが、心地よいブラジル(ポルトガル)語アクセントのスペイン語に対し、アルゼンチンアクセント丸出しの僕は、旧知の親友と話すかのように、リラックスしてはインタビューに答え、ラスト、ユパンキの名曲「牛車にゆられて」を披露する。

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Una TV entrevista en Tegucigalpa, Honduras.

A live TV interview in Tegucigalpa, Honduras.

ふたつめは、もうすでに公開して好評を博している、ホンジュラスの首都テグシガルパにおけるテレビ生出演の際のインタビューに、日本語字幕をつけてわかりやすくしたもの。

こちらは、中米独特の歯切れのよい、美しい響きのスペイン語を話すオンドゥレーニョ(ホンジュラス人男性)のキャスターを相手に、僕もかなりフォーマルな調子で語っている。

インタビューのあとは、やはりユパンキの名曲「牛追い」をプレイ。

Un reencuentro alegre en NY ニューヨークでの嬉しい再会

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Junto a Don Katsumi Oneda, una verdaderamente sustituible persona en mi vida como un músico, en un mejor restaurante Italiano en Nueva York.
Desde el fondo de mi corazón, agradezco profundamente a Oneda-san, por su gran apoyo para mi por más de una década.

With Mr. Katsumi Oneda, a truly irreplaceable person in my life as a musician, at ‘Il Tinello,’ the best Italian restaurant in New York City.
From the bottom of my heart, I’m grateful with Oneda-san’s huge suppot for more than a decade.

六日間のみのご滞在ではあったが、二年ぶりにニューヨークに戻られた大応援団長・大根田勝美さんご夫妻と、マンハッタン屈指のイタリア料理店「イル・ティネッロ」にて。

この十年以上にわたって、大根田さんから受けたご厚意の数々は真に計り知れない。

この場を借りて、改めて大根田さんに、心からの感謝の意を表します。

Oops, I ate too much!

ちょっと食べすぎ!

¡Muchas gracias, Oneda-san!

ムーチャス・グラシアス、大根田さん!
((57丁目パークハイアットホテル、ラウンジにて)

Canción Para Doña Guillerma (Atahualpa Yupanqui) en Buenos Aires ブエノスアイレスラジオ生出演によるユパンキ傑作曲演奏(日本語字幕)

Una interpretación de un gran fenómeno del maestro argentino en vivo, despues de tomar la entrevista radial en Buenos Aires.

A live performance of the stunning piece written by Atahualpa Yupanqui, after taking a radio interview in Buenos Aires.

これは、前回ご紹介したインタビューとは別の年
のブエノスアイレス公演の際、現地のラジオ番組に生出演して取材を受け、僕にとってかけがえのないユパンキの傑作ナンバー「ギジェルマおばさんに捧げる歌」を演奏したライヴ録音をもとに作成したビデオ。

実際は放送局の中での録音だが、男女ふたりのパーソナリティーが、ブエノスアイレス市内目ぬき通りのカフェで、そのとき「」の人物の噂話をしていると、たまたまその人物が外を通りかかったので慌てて呼び止め、店内に招待するという(愛らしい)設定の番組。

当ビデオは、ギターケースを手に、外を歩く僕が声をかけられるところから始まる。

「ギジェルマおばさんに捧げる歌」は、名人芸揃いのユパンキナンバーのなかでも、技巧面・精神面ともにたいへん演奏が難しいもののひとつ。

それゆえ、ほぼぶっつけ本番となるラジオやテレビでのライヴ演奏は、これまで一度もしたことがなかったが、このときは話の成り行きから、やはりこの傑作曲をやらずには終われない展開となってしまった。
ヘッドフォンをつけたまま、ふたりのポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)のパーソナリティをテーブルを隔ててすぐ目の前にした、ラジオ用マイクでのライヴ一発どりとしては、まあまあのパフォーマンスだと思う。

アルゼンチンに限らず、ラテンアメリカのテレビやラジオのインタビュー番組というのは、殆ど事前の打ち合わせというものを行わず、スタジオに入ってマイクの音調整だけするといきなり始まる

そんなわけで、この日も何をプレイするかも、何を話すのかも番組が始まるまで全くわからなかったが、アルゼンチンのみならず、他の南米諸国における、これまで数多く行ったすべてのインタビューも含め、つねに結果的にきわめて内容の濃いものになるのはさすが。僕自身、ラテンアメリカのメディアとのインタビューで、不完全燃焼を起こしたような経験は一度もない。
これは、インタビューアーが事前にきちんとゲストの情報をすべて把握し、質問を厳選、そしてリラックスした状態の相手から最良の回答を引き出せる術を心得ているからだ。

ラテンアメリカのジャーナリズムはクオリティが高い

アルゼンチンはじめ、南米のいろいろな土地でのスナップ(女性といっしょのものが多い・・・😊)と、小気味よいブエノスアイレス・アクセントのふたりのパーソナリティとの会話をお楽しみください。

他の中南米の国の人々が、”Argentino habla como canta(アルゼンチン人は歌うように話す)“などと形容するように、もともと(特にブエノスアイレスは)イタリア系の移民が多かったため、あのオペラに聴かれる波打つようなイタリア語の抑揚が、おそらくそのままスペイン語の訛りとして定着したようだ。
特にこのインタビューで、僕とメインで話している男性のスペイン語には、喋っている横で適当な伴奏を弾いたらそのまま「タンゴ」になってしまいそうな、まさに絵にかいたようなブエノスアイレスっ子の「名調子」が聞ける。

また、僕をアルゼンチンのユパンキのもとへ導いてくれた「ギジェルマおばさんの実の孫」にして最大の恩人、故エドワルド・マルティネス・グワジャーネス(1956-1998)の写真もご紹介している。
僕がいま、南米に限らず世界のいろいろな土地で、こうして素晴らしい経験をたくさんできているのは、すべてエドワルドのおかげといって過言ではない。

Homenaje a Atahualpa Yupanqui en Cosquín コスキン大音楽祭におけるユパンキへのオマージュ (日本語字幕)

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アルゼンチンのみでなく、南米最大規模と言える大音楽祭「コスキン」。

この、一晩1万人の観衆が集まり、1週間ぶっ続けで行われるスーパーイベントに招待を受け、フェスティバル二日目の夜、最高潮に盛り上がるゴールデンアワーの時間帯に演奏させてもらった際のテレビ中継のビデオを公開しているアルゼンチンのサイト(上記)を偶然見つけ、ビックリしてそれを観た。

演奏に100パーセント満足しているわけでもないが、1万人の大観衆を前に、決して力むことなくリラックスしてユパンキへの想い、そしてアルゼンチンへの想いを歌っている。
こういう動画をずっと保管してくれていた人は実にありがたい。

下記ビデオは、ユパンキの傑作ナンバー「トゥクマンの月」を一曲目に演奏したものだが、コンバートできたので、わかりやすいよう日本語字幕をつけた。

ホットなミッドサマーナイト、アルゼンチンの大音楽祭へようこそ

冒頭の新聞記事は、ブエノスアイレスの最大手紙「クラリン」が、”日本のアタウアルパ(ユパンキ)”という見出しで報じた大報道。

アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界

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