涙の音色‥‥ポルトガルギター、`ダヒュ`に導入

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今回、日本に到着した私を迎えてくれた素晴らしいプレゼントがありました。
ポルトガルの民俗歌謡`ファド`に欠かすことのできない、`ハート`のかたちをした美しいボディーシェープと、潮風の香り漂う調べにふさわしい貝殻を模したヘッドシェープ、そしてさらにその貝殻におちるひとつぶの涙をかたどったトップをもつ小型ギター、`ギターラ・ポルトゲーザ -Guitarra Portuguesa-(ポルトガル・ギター)`です。


貝殻におちた涙ひとしずくが心にひびき、音色となってむせび泣くといった感じでしょうか。
素晴らしいデザインです。


(なお、スペイン語圏諸国では、通常私たちが`ギター`とよぶ楽器のことを`ギターラ`といいますが、ポルトガル語圏の本国ポルトガルやブラジルでは、`ギター`を`ヴィオロン`とよび、`ギターラ`という言葉はこのポルトガルギターをさすのだそうです。起源は古く、もともとこのシェイプをもった楽器はインド生まれで、それが東へ渡ったものが日本で琵琶となり、西へ渡ったたものがポルトガルでギターラとなったといいます。)


実はこの`ギターラ`、現在日本ポルトガル協会長でいらっしゃる高野悦子さんからのプレゼントなのです。
名手カルロス・パレーデスさんの使用楽器を作っていたことで知られる、ジョアン・ペドロ・グラシオ・ジュニオール氏が1962年に高野さんのために製作した、コインブラ・スタイルによる、たいへん歴史的にも価値のある銘器です。


製作者の心がこめられた楽器は、音を出した瞬間にわかるものです。
このギターラ、半世紀近くも前に生まれたものであるにもかかわらず、ボリュームのある素晴らしい音色にはなんともいえぬ哀感がただよい、おそらくこれからの私の音楽にとって、きっと大切な役割を担ってくれることまちがいありません。

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2007年10月18日 | Mis tesoros preciosos |

レム最後の神話的長編「大失敗」、日本語訳出版に

SF傑作「ソラリス」の著者として、そしてまた「クラクフの賢人」との異名で知られたポーランドの大作家、スタニスワフ・レムの壮大なスケールの長編小説“大失敗-Fiasko”が、日本でとても親しくさせていただいている久山宏一先生の翻訳により、東京の国書刊行会から出版になりました。。
この「大失敗」、ヨーロッパではすでに、英、仏、伊、独、西、露をはじめとする13カ国語によって翻訳出版されていますが、今回、ヨーロッパ以外の言語で翻訳されるのはこれがはじめてであり、この久山先生の功績は、我々日本人にとっても誇らしい快挙といえるでしょう。
実ははずかしながら私も、この本の翻訳段階でほんのちょっとだけお手伝いさせていただきました。
ぜひ多くの皆様に読んでいただきたいと思います。

ご注文はこちらまでどうぞ。

久山先生がニューヨークに送ってくださった、シンプルでシャープなデザインの「大失敗」。
これから読むのが楽しみです。

私がお手伝いしたのは、第二章に登場するいくつかのスペイン語名称の読み方ですが、それはほんとうに数少ないもので、決して特筆に値するようなことではありません。
しかし久山先生は本文最後のページで、私に対する感謝の意を表してくださったのです。
先生のお人柄がおわかりいただけることでしょう。
素晴らしい本の出版に際して、ほんのすこしでもお役にたてたことをとても嬉しく思っています。

2007年02月10日 | Mis tesoros preciosos |

見前中学校からの嬉しい手紙

手紙昨年の12月に、盛岡市立見前(みるまえ)中学校で行ったコンサートはたいへん思い出に残るものでしたが、その後、同校生徒会長である佐藤保乃香さんが嬉しいお手紙をくださいました。

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2007年01月14日 | Mis tesoros preciosos |

素敵な贈り物 8月6日によせて

ユパンキの詩「ヒロシマ 忘れえぬ町」に作曲したことから、1992年、広島の皆様の力によって実現した私のはじめての日本での正式公演
その際にいただいた最上のプレゼントが、この、皆様が心をこめて折ってくださった千羽鶴です。
先日、広島の渡部朋子さんから、新刊書の「ヒロシマと音楽」が送られてきたとき、私は、ユパンキの、“きみが忘れてしまった故郷の木は いつでもきみをおぼえている そして夜ごとに問いかける 幸せでいるかい それとも...” と、歌われる「El Arbol Que Tu Olvidaste (郷愁の老木)」という歌を思い出し、ひとりニューヨークで涙を流しました。

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2006年08月06日 | Mis tesoros preciosos |

Hello 2006 素敵な贈り物 新春家宝スペシャル

1989年1月、私をアルゼンチンのセロ・コロラドの別荘に招待してくれたユパンキは、このギターを使って演奏の指導をしてくれました。
"シロへ"と、"アタワルパ"をスペイン語で書いた後、なんと"ユパンキ"をカタカナでサインしてくれました。
もう演奏で使うことはありませんが、ニューヨークの自宅でいつも私を見守っていてくれています。

ユパンキは1月31日が誕生日でした。
セロ・コロラドの皆さんとともにお祝いした彼の誕生パーティーは一生の思い出です。
これはそのときくれたカセットテープのインデックスカードです。

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2006年01月02日 | Mis tesoros preciosos |

Farewell 2005 素敵な贈り物スペシャル vol.2

アルゼンチンの日系人会の皆さんから贈られた、スーパースター、ディエゴ・マラドーナの直筆サイン入り代表チームジャージー。
私のブエノスアイレス公演の際、なにか記念になるものをと思っていた彼らは、私が通りのニューススタンドで、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチンの強豪チームで、マラドーナが以前在籍)のミサンガを買っているところを見て決めたそうです。
大手スポーツメーカー勤務のレティシアさんがマラドーナに頼んだところ、彼は喜んで"親愛をこめて (10) "とサインしてくれたとのことで、手にしたときには体が震えました。
全盛期のマラドーナのフィルムを見ると、彼はまるでフォルクローレの早いリズムにのって走っているかのようです。

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2005年12月30日 | Mis tesoros preciosos |

Farewell 2005 素敵な贈り物スペシャル vol.1

東京在住のフォルクロりスタ、水嶋淳さんから贈られた、彼自身による手工セヒージャ(カポ)。
美しい木製のこだわりカポは、コンドルがヘッドに彫られた私の愛器'グレゴリオ・カブラル(コルドバ、アルゼンチン) '95'にピッタリです。


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2005年12月29日 | Mis tesoros preciosos |

愛用のボールペン

パブロ・ネルーダの話がでましたが、この詩集とともにいつも持って歩いているのが、4年前の東京公演のお祝いに、女優の香川京子さんにプレゼントしていただいたパーカーのボールペンです。
香川さんは私の好きな、黒沢明監督の‘天国と地獄’に素敵な和服姿で出演していらっしゃいますが、映画から40年以上たった今もなお、信じられないくらい上品でエレガントで、まさに日本女性のお手本のような美しい方です。

2005年07月04日 | Mis tesoros preciosos |

究極の素敵な贈物 、ウエストサイドケーキ

私は映画 ‘ウエストサイド物語’ の大ファンです。

この不滅のミュージカルの金字塔に強い影響を受け、当時ダンスに没頭していた私は1988年、(ベルナルド役を演じた)ジョージ・チャキリスが、長い下積みのあと、ニューヨークで('ウエストサイド'をバーンスタインらとともにクリエイトした)ジェローム・ロビンスに会うことによって成功のきっかけを作ったというエピソードだけを胸に、"ニューヨークに行けば会うべき人に会える"と自分自身に言い聞かせながら、誰ひとりあてもない土地へと単身乗り込んだのでした。

写真は、あるファンの女性が作ってくださった特製‘ウエストサイド’ケーキです。
食べないで、ずっと冷凍しておこうかなどなどいろいろ考えましたが、結局彼女の意向もあり、涙をのんで食べました。
ウエストサイドよ永遠に!!!

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2005年06月22日 | Mis tesoros preciosos |

素敵な贈物 part.2

贈物1贈物2

アルゼンチンの子どもたちが、色紙をきりぬいてそれを貼りあわせて作ってくれたもので、ひとつひとつに自分の顔と名前が描いてあります。
日本の子どもたちと違って、目と髪の毛にいろいろな色を使っているのが面白いですね。
全部のばすと3メートル近くなりますが、きちんとたためるようになっているのでいつもギターケースに入っています。
もらってもうずいぶん経ちますが、私とアルゼンチンとの縁を物語るように決して切れません。

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2005年05月13日 | Mis tesoros preciosos |

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