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Casida de dos mujeres 二人の女のカシーダ

Casida IV ‘De la mujer tendida’

Casida IV ‘Lying woman’

カシーダ第4編「横たわる女」

Poem by Federico García Lorca
Music created by Shiro Otake “le Gi♰an”
(Improvisation on ‘Adagio BWV. 1001’ by J.S. Bach)

Recorded live at Entel Theater in La Paz, Bolivia (October 2017), and CLUB MANDALA TOKYO (April, 2017)

詩:フェデリコ・ガルシア・ロルカ
作曲&演奏:シロ・ル・ジタン(大竹史朗)

ボリビア首都ラパス(2017年10月)、および東京(2017年4月)にてライヴ収録

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Casida VIII ‘De la muchacha dorada’

Casida VIII ‘Golden girl’

カシーダ第8編「金色の娘」

Poem by Federico García Lorca
Music created & performed by Shiro Otake “le Gi♰an””

Recorded live at Yamaha Hall Tokyo (April, 2014)

詩:フェデリコ・ガルシア・ロルカ
作曲&演奏:シロ・ル・ジタン(大竹史朗)
〜バッハの「アダージョ」によるインプロヴィゼーション〜

2014年4月、東京銀座ヤマハホールにてライヴ収録

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Dos solos de guitarra inspirados por los dos maravillosos poemas de Federico García Lorca, utilizando el ritmo de ‘Zambra,’ uno de los importantes ritmos tradicionales andaluces origen árabe.

Two original guitar solos inspired by a stunning two poems by Federico García Lorca, utilizing ‘Zambra,’ one of the most important Andalusian traditional rhythms originated in Arab.

ロルカは、”カシーダ”と呼ばれる、アラブ起源の詩のスタイルを用いた9編から構成される、それは前衛的かつ幻想的な美しい短編詩集を書いた。

これは、同じくアラブに起源に持つ、アンダルシアの伝承リズム”サンブラ”を使って書いた、そのなかの「横たわる女」および、「金色の娘のカシーダ」に霊感を受けたオリジナル・ギターソロ。

トップの「横たわる女」は、バッハの名曲「アダージョ」をインプロヴァイズしたもので、2017年10月に大成功をおさめた、ボリビア首都ラパスにおけるライヴ動画(一部東京)。

ふたつめの「金色の女」は、今年12月8日、新作「愛の詩〜レクイエム〜」を初演予定の、東京銀座ヤマハホールのステージにおける、2014年4月のライヴ映像。
大幅な変則調弦を用いて、アラブの伝統楽器”ウード”のサウンドを模している。

なお、ファンクラブの会員の皆様には、次号のニュースレターにて、これらの動画の日本語字幕付きヴァージョンをお送りします。

Hello from Bryant Park NYC

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Te saludo desde el parque Bryant, después de una entrevista con la comunidad latina en la ciudad de Nueva York.

Greetings from the Bryant Park, after taking an interview with the Latin Community in NYC.

42丁目の5番街と6番街の間のブロックに渡って広がるブライアント・パークの敷地内の屋外カフェで行われた、あるラテンコミュニティーとのインタビューのために、二ヶ月ぶりにマンハッタンを訪れた。

前回来た時よりも、さらに活気が戻って、ほぼパンデミックに入る前と同じ雰囲気。

このまま世界中が、早く元の世の中に戻れるよう、ただ願うのみだ。

小林亜星さん追悼 La muerte del gran compositor

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Asei Kobayashi, un gran amigo, y el gran compositor (especialmente conocido como las obras de “Anime” japonés) falleció muy recién.
Era una excelente persona.
En mi más profunda simpatía al gran maestro.

Asei Kobayashi, a good friend, and marvelous composer (especially known with his works for Japanese “Anime”) passed away very recently.
In my deepest sympathy for the big maestro.

作曲家の小林亜星さんが亡くなられた。

亜星さんとは、(ゲストとしてツアーに同行する)お互いに共通の仕事をさせていただいていた日本の旅行社を通してニューヨークで知り合い、そのあと東京でもお目にかかり、食事をご馳走になるなど、いろいろご親切にしていただいた。

亜星さんは、数多いテレビアニメのテーマ曲の作曲家として知られていたが、その日本人作曲家にはあまり聴かれることのない、スケールの大きい、ヨーロッパ的甘味なメロディーによるゴージャスな音楽のクリエイションはまさに群を抜いていて、文字通りわが国における、真のポピュラーミュージックの先駆者、そして創造者と呼べる方だったと思っている。

僕は(確か中学生のときだったと思う)、亜星さんが作曲された、アラン・ドロンのTVコマーシャルの音楽が好きで、当時その45回転のレコードを買って愛聴していた話や、他にもヴィラ=ロボスの話など、いろいろ楽しいおしゃべりをさせていただいたのが今でも懐かしい。

”東京に来たら、是非遊びに来てください”とおっしゃって、名刺の裏にご自宅の住所を書いてくださるなど、本当に気さくで、良い方だった。
その名刺は、やはりプレゼントしていただいた、亜星さんの自作曲がおさめられたCDBOXセットとともに、今でもニューヨークの自宅に保管してある。

僕たちの世代の、万人に愛されるサブカルチャーを創り上げたグラン・マエストロのご冥福を、ここに心からお祈りします。

Facebook deactivated. Facebook desactivado. フェイスブック今後のアップデートは東京事務局で

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Después de tener muchos problemas, ya borré mi cuenta de Facebook por fin. Mas todavía la gente del sede de mi fan club en Tokio mantiene la cuenta para actualizarlo. Así que desde aquí a adelante, la chica de sede en Tokio te va a informar de todas mis noticias en FB.
(La pagina oficial que estas mirando ahora quedara igual.)
Desde un restaurante a la orilla del mar en Brooklyn, que me encanta mucho,¡Muchas gracias por tu atención como siempre!

After having the numerous problems, I finally have deleted my Facebook account very recently. However my Tokyo fan club headquarter still has an account, so from now on, all of my FB information will be given to you by HQ people instead of my self updating.
(The official website here you’re watching right now will remain the same.)
From one of my best favorite restaurantes in NY, located by the Brooklyn seaside, many thanks for your attention!

以前からあった、少々度の過ぎるヨーロッパの女性たちに加え、最近新たなトラブルもあったことで、数日前、フェイスブックの(僕個人の)アカウントを削除しました。
ただ、東京のファンクラブ事務局ではまだアカウントを保持しますので、今後は、すべての(フェイスブックの)ニュースは、自分ではなく東京でアップデートしてもらいます。
公式ホームページに関しては従来通りです。

ブルックリンの海の入江に面した、僕が最も好きなニューヨークのレストランのひとつより、皆様のご関心に心から感謝します。

Bach-Lorca Improvisation 2 “Lucía Martínez” バッハ-ロルカ・インプロヴィゼーション❷「ルシーア・マルティーネス」

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Lucía Martínez.
Umbría de seda roja.

Tus muslos como la tarde
van de la luz a la sombra.
Los azabaches recónditos
oscurecen tus magnolias.

Aquí estoy, Lucía Martínez.
Vengo a consumir tu boca
y a arrastrarle del cabello
en madrugada de conchas.

Porque quiero, y porque puedo.
Umbría de seda roja.

ルシーア・マルティーネス
紅い絹の影のような女

きみの腿は 光が影へと変わりゆく午後のようだ
黒い神秘の天然石が きみのマグノリアを暗くする

僕はここだ ルシーア・マルティーネス
夜明けの貝がらたちの時間に きみの唇を奪い
そしてきみの髪をかき乱しにきた

だって そうしたいから そうできるから
紅い絹の影のような女

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僕にとって、無伴奏チェロ組曲第5番「アルマンド」とともに、そもそも書かれたオリジナル楽器の響きを最大にリスペクトしながら、ギターという楽器に新たな生命を与えることができ、そしてその機能性を最大に表現できるバッハ曲が、無伴奏ヴァオリンソナタ第1番「アダージョ」だ。

これは、いまもスペイン語圏をはじめ世界中の人々に愛され続けている、ロルカの静かな炎のように燃えあがる恋の詩に霊感を得、もはやバロック音楽などという言葉をはるかに超越した、壮大な宇宙的エモーションとエネルギーに満ちたこの傑作曲を前半に置いた、オリジナル・インプロヴィゼーション・ナンバーのイメージビデオ。

前半のスペイン語字幕による言葉は、ロルカのバッハ感が最大に表されたもので;

ジプシーの調べ(シギリージャ)は、風景を理想的に真っ二つに等分するすさまじい叫びではじまる。
その叫びはやがて、驚くべき正確に測定された静寂に向かうため停止する。
静寂は、天に向かって放たれた熱を帯びたユリの花の輝き。
するとそののち、無限の感覚を伴うバッハの旋律が現れる。
バッハの旋律は円形で、永劫のサークルのなかで繰り返し奏でられるが、
ジプシーの調べは地平線の彼方へと姿を消してゆき、決して下船をこころみないディオニュソスの魂が息づき、
そして完全な情熱を燃やすある点に向かって、私たちの手のなかから逃げてゆく。

日本語訳がとても難しいが、自分にとってこの言葉はすべてだ。

今後も、ロルカ-バッハ・インプロヴィゼーションを追求してゆきたい。

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そして、続く第2部のインプロヴァイズ・パートに、上記の「ルシーア・マルティーネス」の詩を字幕に入れてある。

最初のバッハの「アダージョ」は、今年12月8日にも公演が決定している、2014年の東京銀座ヤマハホールにおけるリサイタルのオープニングとしてプレイしたもの。
僕がとても好きなベルギーの大ヴァイオリニスト、故アルテュール・グリュミオーがプレイしたレコードと、ほぼ同じ間合いでプレイしている。

このバッハをもし良くないという人がいたら、僕のレスポンスはごく簡単。
僕の音楽は聴かないほうがいいですよ”と、ひとこと言うしかない。

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「ルシーア・マルティーネス」は、現在でも世界中の多くの女性たちが、この詩をテキストとして掲載し、赤いドレスを身にまとった写真をSNSに公開している。