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マヤの国からの贈り物

この世の中で、おそらく私の音楽をいちばん愛してくれていると思われるのが、中米グアテマラの世界遺産指定の美しい古都アンティグアに暮らす14歳の少女です。
♪♪♪
久々のニューヨーク単独ソロ公演を控えて準備中の私の前に、彼女から届けられた素敵な贈り物。
それは彼女自身による、かつて’サラバンド’や’シャコンヌ’といったリズムを生み出した、あたかもマヤの先住民の魂を宿したかのような大バッハの肖像画をスケッチしたものでした。
グアテマラの美しい切手の貼られた封筒のなかからこの絵を取り出したとき、私は1989年1月、アルゼンチン、セロコロラドのユパンキの別荘を訪れた際のことを思い出し、しばし言葉を失いました。
まるで生命をもって呼吸しているかのような、射るような深い眼差し。
それは22年前、ユパンキが私をじっと見つめた目そのものだったのです。

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NYビターエンド’被災地チャリティー’コンサート

3月24日の夜、ニューヨークで活動する日本人アーティストのひとりとして、グリニッジヴィレッジの伝説的クラブ’ビターエンド’で行ったチャリティーコンサートが、黒山の人だかりとなる200席超満員の賑わいとなり、米5000ドルの義援金を集め、無事成功裏に終了しました。
(写真はクリックするとフルサイズでごらんいただけます。)

Happy holidays

日頃たいへんお世話になる日本の旅行社「グローバルユースビューロー」が、ここニューヨークにおいて作ってくださった作曲家の小林亜星さんとのご縁は、私にとってきわめて大きなインスピレーションを受ける出会いとなりました。
私はこのすぐあと、現在総仕上げ中の新作カンタータに”とどめの一撃(!)”ともいえる、香川京子さんによる朗読と児童合唱のための「道とともに生まれた我が運命(さだめ)」というナンバーを作詞作曲して加え、現在寝てもさめてもその調べが頭の中で鳴り響いている状態になっています。
写真は、グローバルユースビューローの柴崎常務が撮影して、先日日本から送ってくださったスナップ。
小林亜星さんは、この写真のとおりの温厚な素晴らしい方でした。
私も近年、こんなに楽しそうな表情をしている写真はそう多くありません。
よい出会いとは、必ずよいインスピレーションを伴ってくれるものです。

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