「Knight’s NY diaries」カテゴリーアーカイブ

ニューヨーク日記

Iberoamericana a la Argentina ”イベロアメリカーナ” アルゼンチン発売

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Finalmente está a la venta “Iberoamericana/Live” en Argentina.🇦🇷 Ojalá que baje el precio…

Finally “Iberoamericana/Live” is on sale in Argentina. Hope the price goes down soon…

パンデミックの狂乱の中、ブラジルで品切れ、再発売を繰り返していたCD「イベロアメリカーナ/ライヴ」が、ようやく本国アルゼンチンで発売開始(トップ写真)した。
値段は決して安くないが、すでに在庫は1コピーになっているという。買ってくれた皆さんに心から感謝している。

また、米国の大手スーパーのウォルマート(ボトム写真)からも、在庫残り1枚と連絡を受け、イスラエルでも流通が開始した。

自分は今でも、これはいい音楽だと思うとCDを買って聴く。そして、本当に音楽を愛好する人々は、自分と同じようにCDを買って聴くと信じている。

Summer greetings 2020

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Cada verano vengo a este bello pueblo norteño a la orilla del mar, para quedarme y relajarme por unos días.

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Every summer, I come to this beautiful seaport town in northern Connecticut to spend a couple of days for relaxing.

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毎年夏は、コネチカット州の海辺の町で数日過ごす。いろいろあったが今年も来られて良かった。

暑中お見舞申し上げます。

Zamba del Grillo アタウアルパ・ユパンキ「こおろぎのサンバ」

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Una práctica de “Zamba del Grillo” a mi concierto homenajeado a Atahualpa Yupanqui.

A practice for the masterpiece guitar solo, written by Atahualpa Yupanqui.

ユパンキの傑作ギターソロ「こおろぎのサンバ」、巨匠へのオマージュコンサートに向けてリハーサル中。

明るく快活で、どこかクラシカルなアルゼンチン・フォルクローレギターの醍醐味感に溢れるこの曲は、同国では国民楽曲といえるほど親しまれている。

もうずいぶん前だが、コスキン・フェスティヴァルに招聘された際、ブエノスアイレスのラジオ番組にゲスト出演してこの曲をライヴ演奏したら、ユパンキ最愛の弟子といわれたスマ・パスがたまたまそれを聴いていて、思わず「タタ!」と、声を上げたという話を後で聞き、とても感激した。

(ユパンキと親しかった人々は、彼を”タタ(おとうちゃん)とか、ドン・アタ(アタ親分)と呼んでいた。)

スマ・パスの演奏には、女性らしい詩情がある。
ユパンキとは異なる演奏スタイルでありながら、しっかりと巨匠と同じ精神を伝えようとするその姿勢を、ユパンキがこよなく信頼し、愛していたのがよくわかる。

自分はかつて、たしかにユパンキから直接ギターの手ほどきを受けたことはあるが、自分が彼の”弟子”だとか”後継者”だという意識は持たない。
いまも世界に多くいる、巨匠の道を歩もうとするもののひとりという考え方でいる。

しかしながら、ユパンキ生誕100年を記念した書籍「ユパンキと再会するためのガイド」において、このスマ・パスほか、アルゼンチンとブラジルの三名の”ユパンキアーノ”とともに、自分の名前が巨匠の”直弟子”として紹介を受けたのは、本当に嬉しいことだった。

大切なのは、巨匠の芸術を心から愛し、それをベースに新たな独自のスタイルで一流儀を極めるということだろう。

Beautiful Lake George NY & Palomino Pal ‘O Mine

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A la orilla de un lindo lago, cerca del límite de la canada, disfrutando en un restaurante después de 3 meses.

Enjoying ‘restaurant food’ after three month at ‘Lake George,’ a beautiful northern NY lakeside village 163km away from the Canadian border.

カナダ国境に近い、”レイク・ジョージ”と呼ばれる、ニューヨーク州北部の美しい湖のほとりにて。
3か月ぶりのレストランでの食事は感慨無量。

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Se bañó “mi caballo” después de 3 meses.
Nueva York ha estado reabriendo poco a poco.

Taking bath ‘palomino pal ‘o mine,’ after three month.
New York has been reopening little by little.

愛馬、三カ月ぶりに入浴。ニューヨークは、こうして徐々にリオープンのときを迎えている。

Una guitarra que llora, Ignacio M. Rozas

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En mayo, 1995, me enamore con una hermosa guitarra en Madrid.
Modelo F1 hecha por Maestro Ignacio M. Rozas. Ella ha sido conmigo, y me ayudando que hacer la creación artística por 25 años.

In May, 1995, I fell in love with a beautiful guitar in Madrid.
Modelo F1 by Maestro Ignacio M. Rozas. She has been with me helping my music creation for 25 years.

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1995年5月、マドリードのあるギター製作家の工房において、自分は美しいギターと恋に落ちた。

イグナシオ・M. ローサス。この楽器は、それ以来四半世紀に渡って自分とともに世界中を旅し、そして独自の音楽のクリエイションを助けてくれている。

これらの動画は、いずれもオリジナル・ギターソロ曲。

2本がライヴ(日本の世界一周豪華クルーズ飛鳥II・ギャラクシーラウンジ)で、もうひとつは自宅で撮ったものだが、クオリティーの高いPAによる響きはもちろん、ふたつめの携帯電話の録画機能を使って、まったく音の響かない部屋での撮りっぱなしのサラサラの音質でも、この楽器がいかに優れているかをよくお分かり頂けると思う。

ローサスの楽器は、少々握りが硬いため、日本ではあまり人気がないという話を聞いたが、このサステインの効いた硬質なサウンド、そして他の楽器ではまず得ることのできない”泣き”のフィーリングこそが、自分を25年もの間インスパイアーし続けているものだ。
基本的にはフラメンコモデルだが、この美しいギターが、フラメンコだのクラシックだのといった狭い次元を超越したサウンドバランスを持つことを、自分は最初のひと弾きで確信した。

弦は、クラシックのダダリオ・プロアルテのノーマルテンションを使用している。

ただ近年、さすがにアクションが高くなってきたり、ボディーに痛みも見えてきたので、一昨年、マサチューセッツ州に暮らす、ある優れたアメリカ人のリペアマンの手によってオーバーホールをしてもらった。
この飛鳥におけるライヴ二本は、修理後、最初のパフォーマンスだが、自分は彼の仕事に対し、100パーセント満足している。

ローサス氏のマドリードの店は広く、奥が工房で、ガラス窓ごしに彼の作業が見られるようになっていた。
マエストロは、自分が試し弾きしていると、工房の外に出てきて、仕事の手を休めてその音をずっと聴いていたが、”それはアルゼンチンの音楽だね?”と、まず尋ねたあと、”それはあんたのギターだね。”と言って、大幅な値引きによる「もってけドロボー」価格で譲ってくれた。

彼の言葉通り、このギターは今後も自分をずっと助けてくれるだろう。

¡Muchas gracias Maestro Rozas!