ペルー公演滞在記 Dia 3

ペルーの子どもたちと

朝10時から、ペルーの子どもたちのためのミニコンサートを日秘会館で行いました。
若く、感受性の豊かな子どもたち。まさに音楽家にとってかけがえのない仕事です。アルゼンチンの子どもたちにくらべると、ペルーの子どもたちは照れ屋さんが多く、最初は少々緊張感が感じられましたが、カルロスくん(10歳)と、デニースちゃん(13歳)が前に出てきて一緒に歌ってくれた頃からすっかりかたさがほぐれ、とてもよい会になりました。
思えば自分は、このデニースちゃんと同じ年令のときにユパンキを聴いて感激し、その間いろいろあったものの、そのときの感動が結局その後の人生をしっかりと支えることになりました。今日こうして、私の演奏が子どもたちの脳裏にしっかり焼き付いて、彼等のこれからになんらかの影響を与えられるとすれば、こんなに素晴らしいことはありません。

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ペルー公演滞在記 Dia 2

人気放送局RPPのニュース番組に出演

滞在二日目です。朝9時30分から、ペルーの人気放送局”RPP”に生出演しました。
これはテレビとラジオで同時に中継されるというもので、かなりのアピール度を誇る番組だそうです。
3人のキャスターたちからのインタビューに10分ほど答えた後、ユパンキの名曲”牛追い”を披露。もうずいぶんとラテンアメリカやヨーロッパのメディアに出演しましたが、とてもいいインタビューでした。出演後はかなりのインパクトがあったようです。
昨夜はオープニングセレモニー後、リマに長い日本人シェフ、Toshiro Konishi さんの日本料理店”TOSHIRO’S”にお邪魔して、おいしいお寿司や、メニューにはない特製のお肉をいただき、トラフグのひれで作られた日本酒(おいしかった!)を3ばいも飲み、リマでの最初の夜はすっかり日本料理三昧となってしまったので、今日は評判のペルー料理をランチで食べました。
食通の知り合いからすすめられたセヴィ-チェという、魚料理(カルパッチョのような?)がおいしく、この国の食文化の高さを認識です。

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ペルー公演滞在記 Dia 1

日本文化週間オープニングセレモニー

11月2日の夕方に成田を発ってから約20時間、ヒューストンでのトランジットを経て、飛行機は同日の午後11時30分にペルーの首都リマに到着です。
今年3月に新装したばかりというリマの国際空港は美しく立派で驚きました。

ゲートで待っていてくださったのは、在ペルー日本大使館の内田みどりさんと今井萌衣子さん。
内田さんはペルー赴任の前は、やはりスペイン語圏のホンジュラスの日本大使館に勤務しておられましたが、3年前の私の同国公演の際にずっとアテンドをしていただきました。今回嬉しい再会です。

さて、この時間に旅行客が集中するという入国審査場と税関検査場は長蛇の列でしたが、これは外交官による先導なのでほぼフリーパス。はじめてペルーの土を踏みました。
リマはちょうど春先ということでしたが、海からたちこめる湿気のせいで、実際の温度よりずっと肌寒く感じます。私の荷物を持ってくれ、車に積んでくれたペルー人の紳士が一緒に車に乗らないのでどうしたのかなと思ったらあとでびっくり、彼は武装したボディーガードで、私達の車の後から護衛車でついてきていたのでした。
ホテル到着後、ロビーで明日からの日程について簡単に説明を受け、あとはそのまま部屋でバタンキュー。
時刻は3日の午前12時30分をまわっていました。

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ペルーの最大手紙 エル コメルシオ

エル コメルシオ紙 エル コメルシオ紙

ユパンキの後継者
エル コメルシオ紙(ペルー)
november 7, 2005

ひとつおことわりしておかなければなりませんが、私は今まで、自分をユパンキの後継者などと思ったことは一度もありませんし、メディアの取材に対してそのように言ったこともありません。
ただ、崇高な精神によって書かれたこの美しい音楽を、世界的なレヴェルで恥ずかしくないように演奏することを常に心掛けています。
私は、アルゼンチンをはじめ、イタリー、ドイツ、フランス、さらに日本で、ユパンキを美しく演奏する多くのギタリストに会いました。 こうして素晴らしい遺産ともいえる芸術を分かち合える仲間たちとともに、ユパンキへの理解と研究を深めながら、さらに自分自身の音楽を掘り下げてゆきたいと思っています。
私の音楽を聴いてこのような記事を書いてくださった、エル コメルシオ紙のリディア・カパラチンさんに心より感謝いたします。

エル コメルシオ紙の取材

エル コメルシオ紙の取材

アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界

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