アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 VII
今回のマチュピチュ・コンサートツアーでは、ペルー旅行において、おそらくかの地とその人気度で双璧をなすであろう最大の観光スポット、クスコでも演奏を行います。
クスコは、インディオの言葉’ケチュア’で’ヘソ’を意味する、かつて南米大陸を南北4000キロにわたって支配したインカ帝国の首都として栄えた、標高3400メートルに位置する美しい魅力的な町です。
マチュピチュではパフォーマンス前夜と当日、私たちの宿泊先にもなる最高級ホテル、’サンクチュアリ・ロッジ’の、壮大な遺跡を一望のもとに見渡せるガーデンテラス(息を呑むようなホームページはこちら)においての、文字通り圧巻ともいえる会場でのコンサートとなりますが、クスコも同様、こちらもやはり宿泊先となる、かつて修道院であった歴史的建造物を改装した、’Best in South America’と謳われる素晴らしいホテル、’モナステリオ・デル・クスコ(ため息がでるようなホームページはこちら)‘が会場となります。
このクスコでの演奏において中心となるレパートリーが、アタウアルパ・ユパンキ作になる、アンデス・ムードいっぱいの郷愁ただよう素晴らしいふたつのナンバー、’リャマ追い馬子の歌’と、’ヌンカ・ハマス’です。
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世界遺産ヴェリチカ岩塩抗ライヴ
ポーランドにおけるコンサートのパート1は、世界文化遺産の宝庫ともいえる同国にあっても、おそらく最大の人気スポットといえる、ヴィエリチカ岩塩採掘場(岩塩抗)におけるライヴでした。
写真は、コンサート会場となった、地下130メートルに位置する、自然の迫力が生み出す豪華な雰囲気につつまれたシアター。観客の皆様はここで、おいしいポーランド料理つきの素晴らしいライヴ・パフォーマンスを楽しむことができるのです。
これまで実に世界のいろいろな場所でコンサートを行ってきた私ですが、天然の岩塩に四方八方を囲まれたこの場所は、いままで演奏したどの会場をもってしてもまったく及ばない、最高にすぐれた生の音響をを楽しめる、驚異的なまでに力強い大自然が作りあげた、それは美しいコンサートホールでした。
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考えてみますともうずいぶんオリジナルによるギター曲を作ったものですが、そのなかでもコンサートで一番人気のあるナンバーが、2枚目の‘コンドルビウエラ’に収められた‘ぺぺのサンバ’です。
94年に惜しくも死んでしまった愛犬ポメラニアンの‘ぺぺ’との楽しい想い出を、フォルクローレのサンバのリズムを使ってギターのうえに綴ったものですが、動物を愛する心というのは世界中どこへ行っても同じなのでしょう。
この曲のおかげで決まったラジオやテレビ出演も少なくありません。
ニューヨークの自宅のソファでギターを弾いているといつも隣に来て聴いていたぺぺ、いまでも私は毎日のように彼を思い出しては、演奏のないときでもこのナンバーを家で弾いています。
ぺぺ(1983ー1994)
ぺぺと私(1993年、ニューヨーク州、レイク・ジョージにて)
ぺぺの死後、しばらくは犬を飼おうとは思いませんでしたが、99年の春、たまたま立ち寄ったペットショップで息をのんでしまいました。
生まれたばかりの赤ん坊ポメラニアンはまるでぺぺの生まれ変わりのようで、もうどうしてもこのまま手放して帰ることができなくなり、結局その日、‘コンドル’ならぬ、‘1000ドル’が飛んでゆきました。
ぺぺのお墓の前にて
プッチー(1999ー)
このプッチーは現在6歳になり、ニューヨークシティーから車で2時間の、のどかな田園地帯にあるぺぺのお墓に連れてゆくと風のように走り回ります。
その光景を模して作ったのが、チャカレラのリズムによる‘風とプッチー’です。
2002年に、グアテマラシティーのカミノ・レアルホテルで演奏したものが、とてもよい状態で録れているので、次作アルバムにはこのナンバーをライヴ音源で入れようかなどと考えています。
»» puccie’s room
コンドルビウエラ
1997 release
¥ 2,500 (tax in)
MR4760950(Take Off)
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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界