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日本のラテンアメリカ番組での紹介 そして青の時代からキュビズムへ

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ラテンアメリカに精通するベテラン・エキスパート・ジャーナリスト、伊高浩昭(いだかひろあき)さんが担当する番組で、たいへん大きな紹介を受けた。
この場を借りて、伊高さんに厚く感謝申し上げたい。

ぼくにとって、ユパンキの音楽とは、かけがえのない”基盤”であり、そしてひとりのアーティストのはしくれとしては”青の時代”を象徴するものだ。
これからは、魂の込められたユパンキのギター音楽を、自分なりに発展させた”キュビズム”をクリエイトしてゆくのが、僕の役目だと思っている。

これは、その”キュビズム”の第一歩的作品。

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これは、ガルシア・ロルカの傑作詩集「ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)」におさめられた三篇の詩に霊感を受けて作曲したものを三部構成としてつなげたギターソロ絵巻。

小品の「ジプシーの尼僧」、中篇の「黒い悲しみのロマンセ」、そして、それ自体が三楽章形式を持つ大作「愛の死」を終曲として置いたものだが、いま僕は、ロックの女性歌手が歌う”賛美歌”風にアレンジを施す作業をしている。

第二次大戦終戦前後に生まれたイギリス人の若者たちはみな貧しく、その生活の中で、多くがアメリカの黒人たちのブルースを心底理解し、それが60年代半ばから70年代中盤にかけて開花したブリティッシュ・ハードロックへと展開した。

僕は今でも、この時代のイギリスのロッカーたちが、そもそも体に持っているキリスト教やケルト文化に、アメリカのブルースを取り入れ、ライヴステージではインプロヴィゼーションを重んじたプレイで20分、30分に渡るパフォーマンスを繰り広げたのが、世界最高の音楽だったと思っている。

エレクトリック・ギターに持ち替えたり、アンプでバカでかい音にしたりすることなく(そして決して時代錯誤にならないように)、僕はこれから、この70年代のロック最高の時代の雰囲気を自分の音楽に導入してゆくつもりだ。

日本にも、カルメン・マキのような芸術家女性シンガーがいた。

今の時代、もうこういうタイプのシンガーは決して多くないと思うが、こういった(ブラックレザースーツがバシッとキマるような)女性歌手を探すところから、僕の今後の音楽クリエイションは始まる。

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これは、僕が子供の頃からずっと持っているLPレコードで、元ディープパープルのキーボードプレイヤー、故ジョン・ロードが、1974年、仲間のロッカーたちとともに、日本の”連歌(れんが)”をモチーフに作った、A面B面あわせて2曲のみの前衛ロック・ライヴ・スペクタクル・アルバム。

決して最高の出来ではなく(スミマセン)、すでに現在、この音楽の存在を知る人は殆どいないと思うが、いかにも当時の若い芸術家たちの、ひたむきな精神を偲ばせる発想がいい。

Homenajeando a Atahualpa Yupanqui en Buenos Aires Radio Show ブエノスアイレスのラジオ生出演

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Una interpretación en vivo de ‘Canción para Doña Guillerma,’ la canción más insustituible en mi vida, después de hablar de mi historia al programa de la radio en Buenos Aires.

A live performance of ‘Canción para Doña Guillerma,’ the most irreplaceable music in my life, after talking about my story for the live radio program in Buenos Aires.

ブエノスアイレスのラジオ番組に生出演。

オリジナル組曲「マリア・ルイサの城」を聴きながら、これまでのアルゼンチンとの関わりについてインタビュー(スペイン語)を受けた後、僕にとって最もかけがえのない「ギジェルマおばさんに捧げる歌」を披露(動画の14分10秒のところから演奏)。

この番組は、男女二人のパーソナリティーが、ブエノスアイレスの目抜き通りのコーヒーショップで語り合いながら進行させる設定で(街の音が効果音として流れている)、ギターケースを持って外を歩いている僕に気がついて呼び止め、店のなかに招待するというところから始まる。

「ギジェルマおばさんに捧げる歌」は、数あるユパンキ作品のなかでもかなり演奏難度の高い曲で、本場アルゼンチンのリスナーを、ラジオの音のみの生演奏で唸らせるのはリスクが高いが、このときのプレイはまあまあかなといったところ。

このときのツアーは、亜熱帯のパナマシティーの2公演で幕を開け、そのあと標高の高い乾燥気候のグアテマラで2公演(グアテマラシティー、アンティグア)、そして真冬のブエノスアイレスに移動して2公演(ブエノスアイレス、サルタ)のあと、隣国ウルグアイのモンテビデオで2公演という凄まじい日程で、グアテマラからアルゼンチンへの飛行機のなかで喉を痛め、ちょっときつかったが、このラジオ出演のあと回復したので、公演に影響はなかった。

ユパンキはどこかで守ってくれているのだろう。

明日(1月31日)は、ユパンキ112回目の誕生日

ハッピーバースデイ!ドン・アタ!

Dos TV entrevistas inéditas en las Américas ラテンアメリカテレビ生出演未公開インタビュー集

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Mis primeras entrevistas en castellano para TV en vivo inéditas en mi vida.
Parece poco nervioso….

My unpublished first live TV interviews in Spanish in my life.
Looks little nervous

僕のラテンアメリカへの本格的な演奏旅行(アルゼンチンを除く)は、中米ニカラグアグアテマラ、そしてホンジュラスから始まった。

これは、グアテマラにおける、僕のキャリア上、スペイン語による最初のテレビ生出演(未公開)インタビューで、ユパンキ芸術との出会い、そして今に至るまでなどを簡単に話した後、名曲「牛車に揺られて」をライヴ演奏している。

少々緊張気味…

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こちらは、次の訪問国ホンジュラスの、やはりこれまで公開していなかったテレビインタビュー。

ホンジュラスでは、すでにこの前にもう一本テレビに生出演してのユパンキ演奏があり場数を踏んでいたので、だいぶ落ち着いてきた感がある。

いきなり史朗という名前のスペイン語訳を聞かれて面食らうところ、使っているギター(アルゼンチン製の、木製糸巻きをヘッドに使ったカスタムモデル)について、受けた音楽教育などを語っているが、笑いになるところがふたつあり、それは、”そもそもなぜニューヨークからアルゼンチンに行くことになったのですか?”という質問にたいして、”すごく長い話なので、全部聞くと明日までかかりますよ。”というところと、”作曲は頭で行うのですか。それとも心で?”という問いに、両手を見せて、”指ですね。”と切り返すところ。

結構冗談も咄嗟に出るようになってきた。物事はなんでも’慣れ’だ。

El camino autentico de Atahualpa Yupanqui 2 アタウアルパ・ユパンキの至芸を追う道 ②

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Una interpretación en vivo de ‘El Arriero,’ un gran fenómeno de Atahualpa Yupanqui.
A la continuación de la parte una, fue grabado durante de mi función especial en Hiroshima, junto a Jun Takemura, el gran yupanquiano japonés.

A live performance pf ‘El Arriero (The Cowhand),’ a stunning phenomenon by Atahualpa Yupanqui.
For the continuation for the part 1, this video was recorded during my special ‘chat’ concert in Hiroshima, with Jun Takemura, one of the finest experts for the Latin American music in Japan.

オーセンティックなユパンキ・スタイルの奏法による、巨匠最大の名曲「牛追い」の、PAを使用しない’生音’パフォーマンスは、パート1に続き、広島市で行われた、日本を代表するラテン音楽のエキスパート・竹村淳さんと行ったトークコンサートの際のライヴ録画。

6/8拍子による複雑なリズムカッティング、歌のメロディーを効果的に活かしたダブルストップによる速いパッセージ、そして流れるようにギターに乗る歌。
まさにユパンキ独壇場の至芸と呼んで良い作品だ。

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Otra interpretación en vivo de ‘Zamba del Grillo,’ una de las más bellas obras para solo de guitarra.

Another live performance of ‘Zamba del Grillo (Cricket’s Samba),’ one of the finest compositions for solo guitar.

同じライヴから、ユパンキのギターソロ最大の名曲のひとつ、「こおろぎのサンバ」の演奏。

ギターの機能性を、文字通り極限まで知り尽くしたサウンド・クリエイターのみ創造し得た、明るく快活で美しい曲調は、今も多くの人々に愛され続け、また、クラシックギターの世界でも、この傑作曲をレパートリーにしている奏者衆は多い。

恩師・故鈴木巌先生も「こおろぎのサンバ」をよくコンサートでプレイしておられ、2010年の、ニューヨークのアルゼンチン総領事館主催によるスペシャルジョイントコンサートでは、この曲をユパンキへのオマージュとして披露。
ニューヨーカーたちから大きな喝采を受けた姿がいまでも忘れられない。

鈴木先生の「こおろぎのサンバ」は、正直に言うと、リズムカッティングの部分が、正確に’サンバ’のリズムになっていなかったが、それ以上に、クラシックギターの確かな技術に裏打ちされた’品格’があった。

本家本元によるオリジナル音源が存在する楽曲をプレイする際、最も大切なのは真似することではない。作品を自分のものにして新たな生命を与えることだ。

「牛追い」にしても「こおろぎのサンバ」にしても、僕の右手の動きというのは、決して鈴木先生が教えてくださったものだけではないが、ギターをプレイする上で最も大切な左手の動きというのは、紛れもなくすべて鈴木先生からのプレゼント。

少年時、鈴木巌先生が授けてくださった、きちんとしたクラシックギターの左右のフィンガリングの基礎がなければ、自分は決してこのアルゼンチンフォルクローレの複雑なリズムと奏法をマスターすることはできなかっただろう。

使用ギターは、スペインのイグナシオ・ローサス(1995)。

ご覧の通りのフラメンコモデルだが、クラシックだとかフラメンコだとか、どうでもよい音楽のカテゴリーなど遥かに超越した音色の深さと機能性の高さで、自分をずっと助けてくれている。

Homage Live for Atahualpa Yupanqui 1 ユパンキに捧げるライヴパフォーマンス①

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Don interpretaciones homenajeadas a Atahualpa Yupanqui.
Danza Santiagueña‘es mi obra para solo de guitarra, utilizando a ‘Gato,’ muy rápido, un ritmo folklórico argentino que me encanta mucho.
Indiecito Dormido‘ es un fenómeno de Atahualpa, que he interpretado con la letra castellana y con la japonesa (original.)

Two homage live performances for Atahualpa Yupanqui.
Danza Santiagueña (Santiago Dance)‘ is my original composition for solo guitar, written with ‘Gato,’ a very fast Argentine folkloric rhythm which I love so much.
Indiecito Dormido (Sleeping Indian Boy)‘ is a phenomenon work by Atahualpa, I performed with Spanish and (original) Japanese lyrics

アタウアルパ・ユパンキに捧げる、自作ギターソロと、巨匠の名曲ダブルフィーチャーによるライヴパフォーマンス。

ひとつめは、アルゼンチンフォルクローレの醍醐味である、最も速い「ガト」というリズムを使って作曲した、「サンティアゴ舞曲」とタイトルしたギターソロ。

ふたつめは、ユパンキの名曲「眠れるインディオの子」を、前半原詩のスペイン語と、後半オリジナルの日本語訳歌詞で歌ったスペシャルバージョン。

曲中にある、”チューイ!チューイ!”というのは、日本語の”ブルブルブルー!”に当たる、南米に暮らす人々が寒い時に発する愛らしい言葉(場所によっては、”アチャチャイ!”と言う人々もいるらしい)。
この傑作曲は、アンデスの代表的舞曲「ウァイノ」を使って書かれている。

自分は“終わったら終わり”という考え方が強く、殆ど自分のプレイ動画を観ないが、今回のパンデミックで時間ができたため、これまでたまっていたライヴビデオを片っ端から観て、まずまずの出来のものを現在公開している。

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* Homage Live for Atahualpa Yupanqui ユパンキに捧げるライヴパフォーマンス②