Tiempo del Hombre

アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 XI

ユパンキの手

3月16日に行う、ニューヨークエリアのラテンアメリカ系コミュニティー主催によるアタウアルパ・ユパンキへのオマージュ・コンサートの冒頭において、私が奏でるオリジナル・ギターソロ、’風が歌う地-ユパンキに捧ぐ‘をバックに、一遍の壮大な美しさに満ちた詩作が女声の朗読によって読みあげられます。
それが、’歩く大地’と呼ばれた、この南米に生をうけた偉大なる巨人の、その哲学の原点ともいえる、’Tiempo del Hombre (ティエンポ・デル・オンブレ)’です。

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¡Feliz cumpleaños Don Atahualpa!

アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 IX

In Memory of Atahualpa Yupanqui (1908-1992)

ユパンキの写真

いまからちょうど100年前の今日、アルゼンチンのブエノスアイレス州の小さな村で、ひとりの赤ちゃんがこの世に生を受けました。
父親は南米先住民の血をひく人で、母親はスペインのバスク地方からやってきた移民の娘でした。
彼はそののち、愛するギターとともに、故郷アルゼンチン、そして南米の調べをとおして自らの哲学を謳いあげる素晴らしい芸術を完成させ、世界中の人々に深い感銘をあたえることになるのです。

今日1月31日、私たちは、’Tierra Que Anda (歩く大地)’と呼ばれた偉大なるギタリスト、歌手、詩人、作曲家、そして哲学者であったアタウアルパ・ユパンキ(1908-1992)の生誕100周年を迎えます。

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ヒロシマ 忘れえぬ町

アタウアルパ・ユパンキの素晴らしき詩の世界 VIII

アタウアルパ・ユパンキ

今春、広島市において、アタウアルパ・ユパンキ(1908-1992)の生誕100年を記念するスペシャル・コンサートを現在計画中です。
ユパンキは生前、広島を心から愛し、一遍の詩を書き残しました。
そしてその詩に出会ったおかげで、私は音楽家として光のあたるところに出ることができたのです。
1992年11月12日、実際に広島とはなんの縁もゆかりもない私のためにかの地のみなさんが開いてくださったコンサートは、それは本当に素晴らしく、華々しいものでした。
原爆ドームをバックにした、息を呑むような美しいユパンキの写真(上)は、その際のコンサート・プログラムの表紙です。

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素晴らしきギターの恩師 鈴木巌先生 II

完璧の極致に高められたギター

Ostenhofen紙

私にとってかけがえのないギターの恩師である鈴木巌先生が、毎年いつもニューヨークまで送ってくださる年賀状とともに、昨年大成功をおさめた、先生のドイツでの公演の模様を報じた現地紙掲載の記事を送ってくださいました。

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アンダルシアのレモンと、イタリアの濃厚なハチミツに、アタウアルパ・ユパンキの魂が溶け合う、静寂のグロリエータ(四阿)「カンテホンド・イベロアメリカーノ」の音楽世界

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